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「……怒ってないよ」
そう言った貴女の顔は太陽のように輝いていた。
まるで私を照らしてくれているように感じられた。
命もない、私だけの貴女はとても美しかった。
きっと泣きたいのは貴女の方なのに。
「どうして、笑ってるの？」
「そりゃあ…
私がマスターは戻ってきてくれるって信じてたからです
少し前、セカイが出来た直後の情景が頭の中でフラッシュバックする事があったんです
あの頃の私は何も声が出せなくて、無力で辛かった
でも今はこうやって話せて抱きしめられて…幸せです
きっと私に声が出せるようになったのは
きっと私がマスターを抱きしめられているのは
きっとマスターがここにまた来たのは
……マスターがそう望んだからなんです
そしてその望みをを、私が受け止めたからなんです
何も間違ってなんていません
謝る必要もありません
むしろ私はとっても幸せなんです
相思相愛…ですよ、マスター」
貴女は紅い瞳で私と目を合わせる。
怖かった貴女のその瞳も、漆黒のドレスもとても素敵だと思った。
壊れたのは貴女のせいじゃない。
そして私のせいでもない。
誰のせいかなんて、もう今更知ったこっちゃない。
そんなことが頭の端に浮かんでくる。
このセカイで私がしたかった事は何なのだろう。
2人で一緒に過ごすこと？違う。
仲直りすること？きっと違う。
じゃあ、私の想いは何？
「きっと、マスターと会えるって信じてました
マスターは優しすぎるんです
もう少し他人に厳しく、気楽になっても良いんですよ
……って、virtualの私に言われてもって感じですよね」
私を離さないで、忘れないでくれた。
また私は貴女に救われた。
心が安らぎ、落ち着く事ができた。
夢を見ているみたいだった。
私は口を開いた。
「ミク…我儘でごめん
何度も待たせてごめん
………大好きだよ、ミク
また、あの頃みたいに私と歌ってくれないかな」
私は涙を流して言った。
「………もちろん！」
そして真紅の瞳の貴女はそう言った。
貴女ともう一度、歌いたかったんだ。
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2023/04/23:【私にミクが(1)】が10300hit超えました！
ありがとうございます！！！感謝感激涙大洪水
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テア(プロフ) - ravitoさん» ありがとうございます！！めちゃめちゃ嬉しいです！！！ (2023年3月15日 10時) (
レス) id: e47cfdfc3f (このIDを非表示/違反報告)
ravito - 狂おしいほど好きですこの話！！ (2023年3月5日 16時) (レス) @page15 id: 194de91936 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テア | 作成日時：2022年11月7日 10時
