幽霊になったはいいものの、イケメンに憑くことになりました (ページ29)

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さぼった罰として腕立て腹筋100回ずつを命じられた私。幽霊でも筋トレできる現実。
普通に辛いし。どういうことよ。霊力も使えないし。今だけは体力を消費してる気分。実体ないけど(笑)

あ「…もう死んだ。」

望「お前は元から死んどる。ってかまだ腕立て20回しかしてないやん。」

あ「か弱い女の子に何をさせるか、お前は！！」

望「お前のためや。」

あ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

望「お～早い早い。」

あ「よし100回行ったわ。ご褒美に霊力でカップケーキ召喚しよ。」

望「おい。」

あ「は？太るって？どうやっても霊なので0キロですけど？」

望「そういう意味ちゃうわ。さぼるな。次腹筋。」

あ「ドSだな。」

望「女の子はS好きなんちゃう？」

あ「好きちゃうわ！！恋愛なんてほぼ興味ないわ！！」

望「はいはい。はよ腹筋。」

あ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

望さんは久々の休みだからと私の自分磨きを手伝ってくれているのだろう。
そう思わなきゃやっていけないよ！！やればできる子、私！！YDK！！

まあYDKだとやってもできない子にもなるよね☆

幽霊になってまでこんなつらい思いする？精神的じゃなく身体的にだけど。
ふわふわ浮いてゆっくりのんびり、セカンドライフを送ってるだけでよかったのに。

望「はい100。お疲れ。水分補給するんやで。」

あ「幽霊なので関係ないです～。でも飲む！！カモン、麦茶！！」

望「幽霊って何なんやろな。」

あ「私みたいなやつのことだよ。」

望「こんなもんなんかな。あ、一緒に新曲の練習も付き合ってや。」

あ「ファンの人より先に新曲聞くのは申し訳ないわ～。」

望「やりたくないだけやろ？」

あ「そうですが何か？」

望「素直かよ。」