幽霊になったはいいものの、イケメンに憑くことになりました (ページ27)

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舞花side

私は死んでいる。原因もわかってる。でもその原因には何にもできない。
この事実は変わらない。私が死んだときも弟が頑張ってたな～。意味はなかったんだけど。

舞花「優貴くん、Aちゃんのこと考えすぎちゃダメだよ。君の夢まで潰れちゃうから。」

優貴「…はい。」

舞花「Aちゃんの分まで生きてよ。どうせなら、私の分まで生きてほしいけどさ。あんな最悪な学校でも卒業したら終わりだから。」

優貴「絶対に僕、成宮さんが目指してたT高校受かってみせるから！！」

舞花「どうせなら私も入れてくれる？私もT高校目指してたの！！」

優貴「もちろんです！！任せてください。」

舞花「あ、もう私帰るわ。濵ちゃんが帰ってきちゃうから。」

優貴「はい。ありがとうございました。」

舞花「勉強頑張れよ。それであの中学を見返してやれ！！」

優貴「はい！！」

舞花「あ、一夏ちゃんにも伝えて。一夏ちゃんも頑張って。」

優貴「了解です。」

はあ…。幸せだしいいんだけどさ、やっぱり不思議と未練もどきがあったり。
生きてる人、生きてる人が死んだ人を救おうとしている姿が一番見てて嫌だな…。

死んでる人はどうあがいても生き返りはしないから…。

そんなこと考えてると色々考えちゃうからもう考えるのやめよう。
あ、考えるのをやめると生きていけない気がする。いや、死んでるけど！！

崇裕「舞花、ただいま！！いい子で留守番しとった？」

舞花「私ペットじゃないんだけど。全然留守番してなかった。」

崇裕「え、出かけるときに留守番しててな？ってお願いしたやん。」

舞花「里帰りしてた。」

崇裕「なんかあった？」

舞花「ううん。弟が頑張ってたくらいかな(笑)」

崇裕「そっか、よかったなあ。」