幽霊になったはいいものの、イケメンに憑くことになりました (ページ3)

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原因にもなった教師への怒りがこみあげてくる。
その瞬間、ブワッと周りの空気が変わるのを感じた。鏡に映る私の両目が赤く染まっていた。

あ「ふざけんな！！ふざけんな！！ふざけんなよ…。」

望「Aちゃん！？」

あ「何で、私が死んだのに何も変わんないんだよ…。何でなんの恨みもない家族に責任押し付けてんだよ…。」

望「Aちゃん、お願いやから落ち着いて…。なあ、お願いやから。」

あ「ああ…。もう一回死にたくなってきた。なのに、幽霊の身体じゃ死ねないよ…。」

望「Aちゃん…。泣かんとって。なあ、Aちゃん。一個提案があるんよ。」

あ「…何？」

望「俺、3連休が来週あるからさその日に俺と一緒にAちゃんの家族に会いに行こ。Aちゃんの友達にも会いに行こ。遺書も探しに行こ。」

あ「…そっか。遺書が見つかったらいいんだ。遺書が見つかったら、私の死に意味が出来る！！」

望「幽霊でも出来ることっていっぱいあると思うで。」

あ「望さん、ネットで話してた時と同じ。優しいね。」

ボロボロ涙をこぼしながら、笑顔を作る。
私の瞳は元に戻っていて、望さんは私に触れないのを悔しそうにしてる。

私の涙、ぬぐってくれようとしたのかな？手にはハンカチ。

本当に素敵な人だな。望さん。

ピンポーン！

望「え、このタイミングで客！？あ、仕事行く前に濵ちゃんが来るって…。」

あ「はま、ちゃん？」

望「俺のメンバー。」

崇裕「おー、のんすけ！！来たぞ…ってあれ？女の子に憑かれとるやん。」

望「え、濵ちゃんの後ろに浮いてる女の子って…。」

？「え、怨霊！！一緒だ！！しかも制服も一緒。もしや同じ学校だったり？」

崇裕「舞花、自己紹介しーや。」

舞花「はーい！！6年前に飛び降りで死んだ、加瀬舞花です！！享年15歳の中学3年生！！」

あ「一緒だ！！私もつい3日前に飛び降りで死んだんです！！」

舞花「おそろいだね！！」

望・崇裕「「死に方におそろいって…。」」