幽霊になったはいいものの、イケメンに憑くことになりました (ページ18)

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雪乃さんは高校生なのもあり、すぐに解散することになった。また集まろうねと望さんと濵田さんが私と舞花ちゃんの代理で連絡先を交換してくれた。v(￣Д￣)v ｲｴｲ
舞花ちゃんと濵田さんと一緒に家に帰る途中で望さんがふとこんなことを聞いてきた。

望「幽霊ってさ、何でみんな明るいん？」

舞花「はあ？そんな初歩中の初歩の質問する？普通こっちに戻って憑りつく人ってさ、明るい人の方が多いに決まってるじゃん。暗い人はこの世界が嫌いなんだからね。」

あ「確かに。しかも呪い殺すこととか禁止されてるから、それなら成仏したほうがいいよね～。」

舞花「あとは例外だね。49日って言葉あるでしょ。49日だけっていう縛りなら憑りつかなくていいんだって。」

あ「え、知らなかった！！」

舞花「そういう人は私にも私みたいな幽霊が憑いてる人にも見えないんだよね。」

望「へ～。じゃあほんまの未練じゃなかったら49日っていう期限を決めてなんやね。」

舞花「それは延長きかないからね～。これなら好きなだけいられるし、満足したらすぐに向こうに行けるし便利だよ。」

あ「私はなんだかんだで死んでからそんなに経ってないけどね。」

舞花「説明書に書いてあるから暇なとき読んででみるといいよ。」

あ「丁寧だよね～。」

崇裕「じゃあ未練と言ってもふわっとしてたり人生の延長戦を楽しみたい人が憑りつくわけか。」

舞花「濵ちゃんには一回説明しました～。」

崇裕「嘘やろ！？」

舞花ちゃんから説明してもらって納得。私は、復讐とか犠牲者を出さないためとか言ってるけど実質普通に人生の延長戦を楽しんでるだけだし、別にこの世界にいたくないって思うくらいの恨みでもないし。そう思ったら大したことない？

舞花ちゃんも奈々子さんも人生の延長戦を楽しんでる人たちだよね。

でも私は、復讐したいっていう思いがなかったらこの世界にとどまろうと思わなかったもんな。
そう考えたら私がこの世界にいるのは復讐の心があるから。それがなくなったら人生の延長戦とかもどうでもよくなりそう。

望「まあ確かに無害そうな幽霊しか俺見てないかも。ロケ行ったときにふわふわ浮いてる男性見たけど楽しそうやったもん。」

舞花「とはいってもね～、私もAちゃんも学校っていう縛りがあってこその幽霊だから微妙だな。私たちと同じ幽霊は全員無害ってわけでもないから。」

崇裕「へ～。実際に呪い殺した人とかおるん？」

舞花「いるよ。そりゃあ当然。」