幽霊になったはいいものの、イケメンに憑くことになりました (ページ2)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:42,291 hit

2 ページ2

幽霊になった時の説明書を読む。イメージだけでいいそう。
ちょっといつも通りの制服の自分をイメージすると傷もどんどんなくなっていった。目は赤のまんまだけどね。

あ「えっと、初めまして…。」

望「は、初めまして。」

あ「飛び降りで死んだ、14歳の成宮Aって言います。ネットで知り合ったの覚えてますか…？」

望「え、やっぱりテレビで報道されてたのってAちゃんやったん？」

あ「覚えてくれてたんですね！！それで現世への未練があるので幽霊になりまして、望さんを頼ることになったというわけです。これからよろしくお願いします。」

望「…よくわからんけど、自己紹介するわ。俺は、小瀧望。23歳でジャニーズWESTっていうグループに所属してるアイドルなんや。」

あ「アイドル！？」

望「普通、ネットで関わり持つとかせえへんのやけどAちゃんは最初は思いっ切り本名でやってたし慣れてないから個人情報とかも出してたやろ？心配でコメント送ったのがきっかけやね。」

あ「そうですね…。スマホを買ってもらってテンション上がって色々やってました。」

望「それで3日前、Aちゃんと同姓同名の女の子が死んだっていう報道があって、それ以来連絡もつかんくて…。」

あ「だって死んだんですもん！！」

望「で、幽霊になったから俺のところ来たん？」

あ「はい。自分と関わりが深すぎる人はダメらしくて。」

望「わかった。仕事の邪魔せえへんのやったら俺に憑りついてええよ。」

あ「ありがとう！！」

はあ…。とため息をつきながら望さんはスマホをいじりだした。
今日は休みなのかな？お仕事ないのかな？っていうかアイドル！？芸能人？

私は軽くパニック状態。

望さんが見せてくれたスマホには私のニュースが…。

あ「はあ！？私の死の原因は親からのプレッシャー？」

望「違うん？高校受験へのプレッシャーに耐えかねて飛び降りたって…。」

あ「私、ちゃんと遺書だって残した。自分の机の中に入れてた。」

望「ほんまの原因は？」

あ「教師。部活動のね。これが教師たちのいい薬になったらと思って。」

望「詳しくは聞かんけど…。これ嘘ってこと？証言者は学校教師やし。」

あ「ありえないありえないありえない！！」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

たくさんのお気に入り登録、評価ありがとうございます！！
順位までついて嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします。

のんはる