イケメンさんと私の寮生活 (ページ11)

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あ「今日も疲れた！！」

私の至福の時間。
それは、お風呂に入ってから自室のベッドに飛び込む瞬間だ。

これのために宿題を猛スピードで終わらせ、家事も済ませ、寮生の相手も済ませる。
ベッドでゴロゴロ。ゴロゴロ。

大吾「A？」

あ「にっ、西畑さん！？」

ベッドでゴロゴロという瞬間を一番私のこと嫌いな西畑さんに見られた。
最悪すぎる。辛すぎる。いつも大人っぽく振舞う私が実はこんなでした(笑)的な！？

大吾「あの、入ってええ？このままでええから。」

あ「そっ、それは…。」

大吾「疲れとるんやろ？別に大した用事じゃないから。」

あ「じゃあ、ベッドで寝転がらさせていただきます。」

案外優しい？普通にゴローン。楽だわあ。
疲れがどんどん取れていく気がする。

大吾「あのさ、A、最近疲れとるやん？」

あ「大丈夫ですよ。」

大吾「提案者やから来たんやけど、あの、プチ旅行行かへん？」

あ「りょ、旅行！？」

大吾「たまにはAに楽してほしいし。大学生組でバイトしてお金貯めたんよ。」

あ「ほ、本当にいいの？」

大吾「このためにバイト頑張ったんやから。近くの温泉なんやけど…。」

あ「い、行く！！行きます！！行かせてください！！」

大吾「ほんまに？よかった。次の三連休で予約しとるからな。」

あ「結構すぐ。」

大吾「あの、いつも言えんけど…。ありがとな。あと、嫉妬しまくりでごめん。」

と言って、西畑さんは出て行った。
西畑さんが提案者とか意外過ぎてびっくりだよ。

とはいえ、旅行かあ。行ってなかったなあ。ありがたいかも。

たまの親孝行っってやつ？
親ちゃうし。年下やし。寮母孝行ですね。