期末テストとは141 ページ9
私はスタートした直後、
ウエストポーチへと手を伸ばしたけど
ある言葉を思い出して手を引っ込めた。
『お前はすぐ植物を使うな。
確かにそれは強力だが、相性が悪い場合どうする?』
私は足に増強を使い、パイプを伝い伝いに飛んでいく
『体育祭を見させてもらったが、
そっちをすぐ使い近接戦闘をするということは
まだ体の鍛え方が足りん証拠だ。
意識して極力植物は使用するな。』
飛んでいくうちに、どうやら上に来ていたようだ。
あと近くの足場は…ビルくらいか。
私はビルの屋上の柵の外のわずかなコンクリートを
ビルとビルの間を飛びながら駆け抜けていく。
後で聞いた話だけど
この時の走り方や動きが忍者っぽかったらしい。
実際していた私は良く分からなかったけど。
救難信号が上がったのはアソコだな。
私が顔を上げ見たのは黒のペンキで『TEPPEN』
と書かれた他より遥かに高い建物。
1組目と同じとこだ。
…あれはさすがに
自分の体を増強してもすぐには行けないな。
私はウエストポーチから種を取り
蔦を発現させ建物の柵に括り付け移動する。
「んの…緑女!!邪魔だわ!!」
「…修羅か。」
すると後ろから聞こえる爆発音と声。
爆豪くんと常闇くんか。
「…ごめん？」
「謝るんならどけ!!」
もうその時には私は建物に着地して、
オールマイトへと向かっていた。
「…助けに来ました、オールマイト。」
一番にオールマイトに辿り着いた私は手を伸ばす。
「フィニーーッシュ!!」
オールマイトはにっと笑い、そう告げた。
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作者名：杏仁 | 作成日時：2017年11月8日 20時
