ヒーローの在り方とは vol.6【僕のヒーローアカデミア】 (ページ27)

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期末テストとは159 ページ27

「筆記の方はゼロ、
実技で上鳴・芦戸
あと切島・砂藤・瀬呂が赤点だ。」

「行っていいんスか俺らあ!!」

そう切島くんと砂藤くんも赤点だったのだ。

演習試験後に合格で喜ぶ私たちにセメントス先生が

『ああ、そうだ…切島くんと砂藤くんは赤点ね。』

『『えええ!!?』』

『え…合格したのに、ですか？』

『今回のテストはどう課題と向き合うかが
焦点だったんだ。
草凪さんは気付いたからこその行動だったけど
二人はどうだった？』

『『……！』』

そう告げたからだ。

「確かにクリアしたら合格とは
言ってなかったもんな…
クリア出来ずの人よりハズいぞコレ…」

隣の瀬呂くんが顔を手で覆う。

相澤先生は続けて

「今回の試験、我々敵側は生徒に勝ち筋を残しつつ
どう課題と向き合うかを見るよう動いた。
裁量は個々人によるが…

でなければ、課題云々の前に
詰む奴ばかりだったろうからな。」

セメントス先生も言っていた
試験の意図を教えてくれた。

それを聞いた尻尾くんが

「本気で叩き潰すと仰っていたのは…」

「追い込む為さ。」

質問すると相澤先生はそう返す。

「そもそも林間合宿は強化合宿だ。
赤点取った奴こそ、ここで力をつけて
もらわなきゃならん。

合理的虚偽ってやつさ。」

先生はまた笑う。

「「ゴーリテキキョギィイー!!」」

…ずっと思ってたけど先生の笑顔って怖いな。

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