ヒーローの在り方とは vol.6【僕のヒーローアカデミア】 (ページ23)

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期末テストとは155 ページ23

私も万能じゃない。

呑み込み損ねたセメントが少し
二人の障害になってしまったみたいだ。

こんなことも予想した上で、二人の腕に
あらかじめ増強を5分間限定でかけていた。

だから、おそらく大丈夫だ。

「まさか、援護に使っていたと思っていた
植物で捕縛するなんて思ってもなかったよ。
あの二人は囮だったのか…。」

その呟きを聞いて

私は植物で捕らえた先生へ視線を戻し

「いえ…私は今回はサポートですよ。」

その言葉に否定の意を現す。

セメントス先生は多分、見る限り
セメントに触れないと発動できない個性…

植物で強制的に地面から体を離れさせるのが得策だ｡

「私は他人に使うのは苦手ですが、
似たような戦闘スタイルの二人の前では
そんなこと言ってられない…。」

けどそれだけじゃ増強していても、たかが木だ。

それに相手は拘束されてじっとしている訳がない。

いずれ、どこか脆くなる。そうなったら逆戻りだ。

「『するならできる全てを』

それが私が最初に知ったヒーローのスタイルでした｡
私もそれが最善だと思った。」

だって、私の知ってる最高のヒーローは

いつだって命がけだ。

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