ヒーローの在り方とは vol.6【僕のヒーローアカデミア】 (ページ22)

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期末テストとは154 ページ22

「…(動きがないな。…諦めたのかな？)」

先程まで壁を殴る音が聞こえていたけど
それも消えた為かセメントス先生の動きがなくなる｡

三人は顔を見合わせて頷き、

私は壁に手を当てコンクリの壁一面に
木の枝を這わす｡

手に力を込めると木が勢い良く外へと広がり始め､
壁は一瞬で崩れ去る｡

「行くよ！」

私はそれを瞬時に戻すと合図を出し
三人同時にセメントス先生へ向かう。

『校長先生は動きの傾向や成績、親密度とかで
ペアを組んでるって言ってた。

私たちの場合、多分動きの傾向……
個性の傾向で組まれたんだと思う。』

セメントス先生は相変わらず
コンクリの壁を作っていくけど

私が植物で呑み込んでいき、道を作る。

「…！(なるほど…攻撃じゃなくて援護に植物を…)」

『私たちは皆…時間的な制限のある個性。
消耗戦に極端に弱い。
だから、そんな制限のない…長期戦や拘束が得意な鬼強？なセメントス先生が当てられた…｡』

「(でもさっきので疲弊してる二人で
俺にどう対峙する?)」

二人がそこを抜ける直前、
私は口の中に入れていた木の実を取り出し発現させる｡

何故口の中からかと言うとウエストポーチから
一々取り出すよりも効率がいいから
作戦を決行する前にしておいたのだ。

『戦闘は自分の得意分野を
相手に押し付けていかないと勝てない。
生憎､私の個性は元々仲間をサポートするための個性｡

だから私が植物とか私自身や二人の
身体機能を増強させて…』

「仲間へ勝利の道を作るのがサポーターの役目…!」

『あの壁を、開く。』

セメントス先生の体に木が絡みついていった。

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