体育祭とは97 ページ11
二回戦
『瞬殺マン同士の戦い!!
草凪 バーサス 常闇!!』
常闇くんか…実質2対1みたいな感じだし…
やだなぁ…
『スタート!!!』
合図とともに黒影が攻撃を仕掛けようと
接近してくる。
来ると思った…！
私は地面から何本もの蔦を出現させ
黒影の動きを止めようと試みる。
「振り払え、黒影！」
「…振り払え、ね…」
「!!」
一本一本、先から分かれ始め
蔦の本数は実質最初の倍ほどになっていた
「できるものなら、やってみなよ。」
黒影を捕まえることができるのも時間の問題だ。
しかも種の種類は薔薇の為
蔦は触れるととても痛い茨。
しばらく蔦と黒影の追いかけっこが続く
「イタイ!!」
「捕まえた…」
黒影には悪いけれど、弱点がわからない限り
こうするしかない…！
『草凪、黒影を雁字搦めに蔦で捕らえたあ!!!』
黒影を動けなくすれば常闇くんは対処できる…！
「…っ！
(やはり、戦闘訓練でチームを組んでいたのが
仇となったか…！)」
「…気持ちは分かるけど…」
「！」
もう遅い。
「今、見るべきは私じゃないかな？」
足に個性を使い、一回戦より早く間合いを詰めて
「…(速い…個性を使ったのか…！)
っ！黒影…」
「遅いよ。」
足をかけ、背負い投げをした。
そして、すぐさま常闇くんを木で拘束する。
拘束が外れかかっていた黒影も同様にだ。
「…どうする？」
「(体が動かん…黒影も…同様か…)
…降参だ。」
「常闇くん降参！
草凪さん三回戦進出!!」
・
「…ごめん痛かったでしょ。黒影も、ごめんね。」
そう謝りながら個性を解いていく。
「…いや、気にするな。」
黒影もそれにウンウンと頷いた。
次は…切島くんか、爆豪くんか…どっちになるかな｡
・
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作者名：杏仁 | 作成日時：2017年10月26日 17時
