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一緒に見よっか? ページ42

その日の夜はまた伊沢くんのお宅でお泊り。
連泊してるから料金発生してもおかしくない。
でも彼女の特権だからって笑って許してくれる。


「Aさん先にシャワー浴びる?」


「伊沢くんからどうぞ。私は最後で良いからさ」


「一緒に入る…?」


「いやらしい顔してこっちみないの!」


手は出さないと言いつつ、男を出してくるのはズルい。
こんな昔から知っている拓司くんに男を感じている自分もどうかと思うけど。


伊沢くんがシャワーを浴びている間にQuizKnockの動画を見ておく。
新着めっちゃ溜まってきたなぁ。
あ、このサムネの人また野菜食わされてるよ。


この眼鏡の男性とてもインテリヤクザみがあって好きかもしれない。
河村さんだっけ?会ったことないけど。
山本くんは相変わらずあざとい。
高校生の時からあの可愛らしさは健在である。


「シャワーどうぞ、Aさん」


「あっ、うん。じゃあ入ろうかなぁ」


「何?動画見てたの?QuizKnock?それ河村さんじゃん、ダメだよ俺の活躍してる動画見てよ」


「いやいや、私QuizKnockではこの人面白くて好きだわ」


「だーめ。はい、こっちの動画見て」


「何これ…『存在しない漢字に気づくのか』?伊沢くんのソロ動画?」


「ソロじゃないけど俺めちゃくちゃ活躍してるから見てみって!」


「シャワー浴びたら一緒に見よっか?」


「うん!チューハイでも用意しておくわ」



シャワーを浴びている最中はなんだか恋人って良いなぁって浸っていた。
今まで私は幸せになってはいけないと心のどこかで思っていた。


お父さん、お母さん。
私ね、拓司くんと幸せになっても良いかな?




.

私の恋人になったよ。→←そこまでだぜ。



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作者名:*ゆ う* | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年3月7日 10時

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