そこまでだぜ。 ページ41
そんなこんなで年下メンズと話をしているとオフィスのインターホンが鳴った。
「多分、伊沢さんが到着したんじゃないかな?先生の彼氏ぃ〜」
「やめなさいな。朝だって会ってるし、そんな久しぶりじゃないから」
「朝って朝倉お前…やっぱり致してるじゃないかァ!」
「してないから!やめて須貝くん、そんな大きい声で!」
須貝くんを羽交い締めにしようとするも圧倒的体格差で無理だった。
私は山本くんより身長は小さい。
だから結論→無理。
福良さんが玄関に行き、インターホンを押した人物が中に入ってくる。
やっぱり思った通り、伊沢くんだった。
「Aさん、待った?」
「ううん。みんなとお話してたから退屈はしてないよ?伊沢くんもお仕事お疲れ様」
「もう無理…!」
伊沢くんに抱きつかれた。
しかも皆の前で。
「……ちょ、伊沢くんっ…」
「彼女だもんっ、やっぱり隠しきれない!好き!」
「福良さんに真っ先に報告した人が何言ってんだか」
「あ、バレてたの?」
「福良さんから聞いたの。だからここにいる皆は私たちの関係知ってるから」
「だったらこのまま抱きついててもオッケー…?」
そこに須貝くんが割って入ってきた。
どうやら社長のお惚気具合が見ていられないみたい。
「そこまでだぜ。後は2人っきりの時にしな?」
「須貝さん、ナイスガイじゃないですよ?」
「ナイスガイだから止めたんだろうが。身内が身内とイチャコラしてるの恥ずかしくて見てらんないっつーの!」
「ごめん、須貝くん。って、私は被害者なんだけど」
「そりゃないぜ、Aさん」
今日の夜はいつもより賑やかで楽しいなぁ。
なんか昔、伊沢くんと一緒に勉強してたみたいな感覚。
ちょっと私を巻き込んでクイズ大会するのはやめてくれないかな。
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気がついたら40000hit、290お気に入り登録。
ありがとうございます!
もう少しで完結です。
引き続き宜しくお願いします。
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作者名:*ゆ う* | 作者ホームページ:
作成日時:2021年3月7日 10時