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部屋の鍵を開けてドアノブを回すのと同時に彼がドアノブを引いてきて、中に入った瞬間彼の腕の中に包み込まれていた。
「い、伊沢くんっ」
「久しぶり。もう我慢出来なかった」
久しぶりに見た彼の表情はとても温かくて、真っ直ぐ私のことを見て顔を近づけてきた。
体温と体温が重なり合って、少し照れて笑ってしまって。
愛されてるって感じて。
私もこの人に尽くしていきたいって本当に思ったんだ。
眠くないのに自然に暗い寝室に案内して、軽い女だなんて思われたくないのにカラダは貴方を求めている。
彼も求めて、私たち何もかも相思相愛だねって。
激しいことなんてそんなテクニックなんかお互いなくて。
でもそこがいいんだよね。飢えてるのにいつものように優しくしてくれる。
コトが終わっても抱きしめ合っていたくて。
ずっと隣にいたいから。
疲れて眠る君の黒子をなぞって「愛してるよ」と呟く。
「俺もだよ」って目を閉じながら返事してくれる。
これからもずっと彼の腕の中、離さないでいてね。
私も離さないからね。
ーネテモ キミヲ ハナシマセンー
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作者名：*ゆ う* | 作者ホームページ：
作成日時：2021年1月22日 16時
