ライバル！wtnb ページ35
なんちゃって同棲している彼女。
大学を卒業してからはQuizKnockに入社して忙しくて二人の時間が取れなかったりもした。
でもこんなことで別れたくはないから一緒に住み始めた。
なのに俺は何も変わってなくて。
そろそろ愛想尽かされるかなって思ってた。
「航平、今日もゲームしてるの？」
休みの日。Aは洗濯物を畳みながら俺がゲームしていることを愚弄している様に感じた。
いつもじゃないよ、空いてる時間を有意義に過ごしてるだけ。
「良いだろ、別に。Aはゲーム出来ないんだから分かんないよ、この楽しさ」
Aはゲームが得意ではない。俺とは趣味が合わないみたいだ。
だから俺は一人でゲームをする。
これが倦怠期ってやつなのかなぁ。
「航平、バトルしようぜ！」
「はぁ！？何言ってんの？A、ポケモン出来ないでしょ？」
「何言ってんのさ、これでも小学生の頃はポケモンマスターだったんだから！最近のやつはやってないけど」
Switchをお互い持って対戦を開始する。
Aてば一番好きだからってピクシー出してきた。
俺の相棒がこやつ如きに負けるはずねぇだろ。
「はいはい、楽勝だね。手加減してやるよ、A」
「航平なんかムカつくなぁ」
俺はりゅうのまいで「こうげき」と「すばやさ」を上げておく。
一撃で終わらせてやるさ。
ピクシーはゆびをふるこうげき。
繰り出してきたのは「メロメロ」。俺の相棒は♂でAは♀。50%の確率に当たってしまい、次のターンは攻撃できない。
まぁ、いいだろう。
ピクシーはまたゆびをふるこうげき。
次に出してきたのはまさかの「ドラゴンダイブ」。
俺の相棒はドラゴンタイプだからこうかはばつぐんだ。みるみるうちにHPは減り逆に一撃で倒されてしまった。
「やった！航平に勝てたよ！」
「くっそー！まぐれだ！もう一回やるぞ！今度はゆびをふるはなしな」
「臨むところだね」
冷えかけた関係は彼女が歩み寄ってきたおかげで少しは解消できたかな？
俺の趣味に付き合ってくれてありがとな。
でも、勝負はぜってー負けらんないからな！！
ー ライバル！ ー
＊＊＊
久しぶりの更新。ｺﾁｬ最近またポケモンツイートしてるなぁと思い浮かんだネタ。
彼女、ゲーム苦手だけどｺﾁｬの為にプレイしちゃう可愛さ。
ポケモンの技とかは一応調べたけど間違えてたらごめん。怒らないで。
私はサンムーンで止まってる。
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作者名：*ゆ う* | 作者ホームページ：
作成日時：2021年1月22日 16時
