【QK】プロデューサーと君と時々赤ちゃん【fkr】 (ページ6)

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秘密の共有者。ページ6

一瞬沈黙になる。
拓実はAさんのことが気に入ったのか服を引っ張っている。

「俺一人じゃとても拓実の世話出来る自信がないんだ。Aさんなら拓実も懐いてるみたいだし頼みたい」

「私、子育て経験なんてないですよ！？」

「こうちゃんとか面倒見いいじゃん」

「アレは赤ちゃんとは違うので」

俺とAさんが口論していると思ったのか、拓実はまたぐずりだした。

「赤ちゃんさん、泣かないでくれぇ」

「拓実、俺たち喧嘩してるわけじゃないからさぁ」

Aさんが抱っこし、俺が頭を撫でてやると目を瞑って落ち着きを取り戻した。

「なんとか大騒ぎにならずにすんだね、Aさん」

「そうですね。赤ちゃんさん、少し福良さんに目元似てて可愛いです」

それって軽く俺も褒められてるのかなって嬉しくなってしまった。
前からAさんのこと可愛いとか気になるなぁっていう感じだったのに、この距離が居心地いい。

「分かりました。福良さんだけじゃ頼りないです！私も赤ちゃんさんのお世話します！」

「俺ってそんなに頼りにされてない？」

「仕事は頼りにしてますよ？赤ちゃんさんのお世話はちょっとアレですけど(笑)」

「そうだね。Aさん、ありがと。これから２週間、よろしくね」

「二人で協力しましょう！」

これから始まる二人の子育て。
兄の子どもだけどなんだかワクワクとハチャメチャが止まらないんだ。

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