約束。 ページ6
おでことおでこを合わせて見つめ合う。
休日の朝がこんなにも幸せだなんて1週間前の俺はこうなるだなんて思ってなかっただろうな。
「起きる?それとも朝からする…?」
「拓実さん起きちゃいますからそれは夜中にお願いします…」
俺の胸の中に飛び込んでくるAさんを抱き締める。
夜まで待てるかな、俺。
「……何回も言うようだけど、好きだよ」
「…私も福良さんが好きです」
「あのさ…、拓実が帰っても一緒に居たいって言ったら引く…?」
「えっ…?」
「まだ付き合い始めたばかりだけど何か一緒に生活してるのが当たり前になってる。また一人暮らしになるなんて考えられない…」
Aさんの腰を強く優しく抱き締める。
離さないよって合図。
分かって欲しい僕の我儘。
「…Aさんと一緒に暮らしたい」
今も一緒に居るじゃないですかって言うのはナシだよ?
「……はい。私もそう出来れば良いなって思ってました。言ったら我儘になっちゃうかなって」
「そんなことないよ」
2人の約束を取り付けるかのようにキスをする。
俺たちはいつも同じ気持ちなんだね。
嬉しいし照れてしまうし、不思議な気分。
将来のことだって考えてしまう。
だって俺の人生の中で長い片想いをして実った彼女だから。
年齢も結婚適齢期。
お互いにそう。
君も同じ気持ちだといいな。
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作者名:*ゆ う* | 作者ホームページ:
作成日時:2021年2月28日 12時