【QK】弐・プロデューサーと君と時々赤ちゃん【fkr】 (ページ42)

今日:9 hit、昨日:28 hit、合計:72,732 hit

生まれてきてくれてありがとう。ページ42

赤ちゃんを看護師さんに預けてAの病室に向かう。
河村は待合室にいると言って撮影を終わらせた。

「A…？起きてる…？」

「拳さん？来てくれてたんだ。産まれたよ、男の子だって」

「今赤ちゃんを抱っこしてきたよ。拓実の時とは違って緊張しちゃった」

「ふふっ。拓実さん、元気かなぁ。もう立ってお喋りしてるかなぁ」

「兄から聞いた話だと一人で立って一,二歩歩いてるみたいだよ？前までハイハイしてたのが懐かしいね」

拓実との過ごした時間は今の俺たちに役に立ってるよ。
Aと結ばれて赤ちゃんが出来て結婚して。
そして赤ちゃんが産まれた。
俺たちに幸せを運んできたのはコウノトリもそうだけど一番は拓実なのかもしれないな。

「名前、決めました？」

「考えてみたけど、『環(たまき)』なんてどうかな？人の輪を築いて、グローバルで活躍できる人になってほしいって意味なんだけど。どっちが産まれてきてくれても付けれるなって思って…どう、かな？」

「拳さんの案でいきましょう。福良環(たまき)…人との繋がりを連想させる、とてもこの子らしい名前だと思います…！」

「環はみんなに支えられて産まれてきたんだよってね」

「皆で育てて守っていきましょう、環を」

「A、環を産んでくれてありがとう。愛してるよ」

「私も拳さんを愛してます。パパ、これからもよろしくお願いします」

また２人で育児をしていこうね。
２人の赤ちゃんだからきっと良い子に育つよ。
俺たちの育児生活はこれからだね。

ープロデューサーと君と時々赤ちゃん。*after story *完結ー

.