おめでとう、パパ。 ページ41
暫く経ってから分娩室の扉が開き、看護師さんと先生が俺の元に知らせに来てくれた。
「おめでとうございます。無事赤ちゃん、産まれましたよ。元気な男の子です。お母さん、頑張りましたよ」
「男の子…!あ、ありがとうございます!本当に!」
「拓実くんと同じ男の子か…福良、事前に学んでたからスグ活躍出来るよな、育児」
「やった!山本さんたちに連絡しないと!みんな心配してるだろうから!河村さん、カメラお願いします!」
「え〜、僕が撮影するの〜?まぁ良いけど」
Aは体力も消耗してるから少し分娩室で処置をしてから個室に移されることに。
看護師さんから赤ちゃんがいる部屋に俺たちは案内してもらう。
「この子が福良さんの赤ちゃんですよ。抱っこしてみますか?」
「福良は赤ちゃんの抱っこ慣れてるからな」
「拓実は7ヵ月で産まれたばかりの赤ちゃんは抱っこしたことないよ」
「??」
看護師さんは頭にハテナマークを付けながら赤ちゃんを俺に預けてくれた。
首が座ってないし小さいし、Aみたいに肌が白くてなんて可愛いんだろう…。
「福良、長男を抱っこした感想は?」
「可愛い」
「感想それだけかよ。YouTubeだよ?」
その動画、YouTubeに上げるかどうかの判断を下すのは俺だけどね。
編集は俺がやってオフィスの皆にだけ公開しようかな。
「赤ちゃん…俺とAの息子」
「おめでとう、福良パパ」
赤ちゃんが俺の指を握ってくれた。
言葉に表せないくらい感動していた。
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作者名:*ゆ う* | 作者ホームページ:
作成日時:2021年2月28日 12時