【QK】弐・プロデューサーと君と時々赤ちゃん【fkr】 (ページ24)

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一番楽しみにしてたのは。ページ24

「結局結婚の挨拶になってるじゃないの、ふふっ」

「すみません…！この機会にちゃんとお話したいと思いまして…付き合って長い訳じゃないんですが、お互い一緒に働いていた時間は長くて、想い合ってた期間も長いんです」

Aさんは気持ちが昂っているのか溢れ出してきているようだった。
俺が話さなきゃいけないことなのに。

「……拳さんと知り合って、一緒に仕事をして想い合って。拓実さんを通して一緒になれて嬉しいんです。これから先も、ずっとずっと傍に居させてくださいっ…！」

「A……」

「…私が駄目ですなんて言うと思うかしら、拳？こんなに想い合ってる２人なら応援したいし是非拳の傍にずっと居て下さい、Aさん」

「母さん…」

「お父さんは今仕事でいないけど、拳の将来のこと心配してたのよ？自分に似てそこまで積極的な性格じゃなくて仕事人間だから、結婚なんてまだ先だろうなって。でもその心配もなさそうねっ！」

母さんはスマホを取り出して「一枚良いかしら？」とカメラを起動して撮影した。

「母さん、それ父さんに送るの？」

「今日Aさんが来るのを一番に楽しみにしてたのはお父さんだからね。休みたいって駄々こねたんだから」

「父さんが？可笑しいな、まったく」

三人で笑ってると抱っこしていた拓実もキャッキャと笑い出した。
以心伝心って感じだよね。

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