【QK】弐・プロデューサーと君と時々赤ちゃん【fkr】 (ページ3)

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公園デビュー。ページ3

帰る前に寄りたい所があるとAさんに言われた。
帰りもアクアラインを通るからそこに行く前にあるかなとスマホで調べている。

「ありました！アクアラインからも近いです！カーナビに入力するのめんどくさいので私が案内しますね」

「どこに行くつもりなの？」

「公園です！拓実さんを公園デビューさせたくて！東京だとなかなかゆっくり出来ないですから」

嬉しそうにスマホを見ながら微笑むAさんはお母さんみたいな表情をしている。
じゃあ俺はお父さんかなって笑ってしまう。

「福良さん、何か面白いことでも？」

「いや、なんでもないよ」

目的地の公園に着いて意外と広い公園で驚く。
俺の地元の公園を思い描いていたから。
土曜日ということもあってそれなりに子どもたちとその家族が遊んでいた。

「拓実さんはまだ遊べないけど、遊んでる子どもたちを見るのも良い刺激かと思いまして」

「もう何年かしたらいっぱい遊ぶんだろうね」

「福良さんがブランコ押してあげる姿想像するだけでニヤけちゃいますね」

「Aさんが一緒にすべり台滑ってたりしてね」

「もう！さすがにそこまでお子様じゃありません！」

膨れるAさんのほっぺたをツンツンして元に戻す。
こんな些細なことも幸せに感じるよ。

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