雑誌の付録内容が凄い件。 ページ12
オフィスに来て執務室に入る。
この雑誌を購入した事がバレないようにするも河村にすぐ見つかってしまった。
「何、それ」
「えっ、あ、クロスワードだよ」
「そんな幸せいっぱいな表紙のクロスワード見た事ないんだけど」
言い訳出来ずに河村のデスクに買ってきた雑誌を２冊置く。
「付き合ってまだ少ししか経ってないのにもう結婚すんの？」
「情報収集だよ、ただの」
「嘘は良くないな、ふくらＰさん」
パラパラとめくり、興味なさそうに数秒見てから俺に返す。
作問の参考にしたかったけど何も思いつかなかったと言い放つ。
結婚のクイズって何って言いかけたとこで飲み込んだ。
墓穴掘りそうだったから。
もう一冊の赤ちゃんについての雑誌を河村が読む。
これは興味があるみたい。
「へぇ、今の雑誌には母子手帳ポーチが付録としてついてくるんだぁ。Aさんにプレゼント？」
「そんなわけないでしょ！？プレゼントなら違うの注文してるからっ…！」
「それ詳しく聞かせて貰おうか」
「げっ」
やっぱり墓穴を掘ってしまったらしい。
俺はAさんに洋服のワンピースを用意してあることを伝えた。
河村は俺がそんな事するなんて霰でも降るんじゃないかと揶揄ってきた。
そういえば今日届くってメールがきてたな。
Aさんは熱が下がったばかりの拓実を外出させられないと有給を取ってくれた。
俺は有給消化しなくてもちゃんと休んで大丈夫だと言ったけど大丈夫ですと断られた。
驚くかな？
綺麗に包装してくださいと頼んでおいたから。
荷物お届け完了のメールが届いたら電話してみようかな。
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作者名：*ゆ う* | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月28日 12時
