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幸せのおすそわけ。 ページ9

先程撮った写真は高性能なスマホカメラのおかげで僕の大切な一枚に。
もうね、撮りませんかって言ってくれたスタッフさんに全力で感謝を捧げたい。


Aさんがお手洗いに行ったので待ってる間に福良にでも中間報告しとくか。


〈 謎解き無事クリアした。楽しかった。〉
先程撮った写真も載せてやる。


そしたらすぐに返事がきて
〈 楽しそうでなにより!写真の河村見たことない笑顔してて(笑) 〉


うん、確かにこの表情は気持ち悪いくらい笑ってるな。てか福良会議で忙しいって話どうなってるんだ?


「お待たせしました!はい、これ河村さんに!」


差し出されたのは185gサイズのブラックコーヒー。
ほどよく温かくて冷えた手にはなによりの贈り物。


「福良くんから河村さんはブラックコーヒーが好きだって事前に聞いてたんで良かったら飲んでください」


ふわりと笑う君の横顔にまた落ちた音がした。
事前に僕なんかの好みを自分の親友に聞いてただなんてこんな嬉しいことあっていいのだろうか。


「あれ?もしかしてブラックコーヒー…嫌いでした?」


隣にいるAさんの目の前に移動して僕は言った。


「好きですよ。」





.

オタクでも水族館に行きたい。→←後悔はしたくない。



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作者名:*ゆ う* | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年1月3日 20時

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