【QK】僕の好きな人はあいつの親友【kwmr】 (ページ44)

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今日に賭ける。ページ44

執務室に入るとそこにはもう福良がいた。
いつもなら遅刻してくるのに。

「おはよう、河村。なんだか騒がしかったね」

「田村さんが来たんだよ、途中で一緒になった」

「そうなんだ。ところでAとは何か進展あった？」

「急に話変わりすぎなんだよ、お前」

「昨日Aを連れ去ったって聞いたから告白でもしたかと思って」

さすがに大胆な行動だっただろうか。
オフィスにいた奴らみんな驚いただろうしな。

「告白してないよ、でも気持ちは伝わってるかもしれない」

「だったらなおさらするべきだと思うな。Aは言わないと分からないし。河村のこと、ちゃんと見てるし」

「親友だから、分かるのか？」

「河村も分かってるんじゃないの？」

こいつには敵わないな。
ここまで僕の背中を押してくれる人はこいつくらいだろう。
その後押しに僕は応えてみせるよ。

「今日の仕事全部片付けたら、その選択肢もあるかな」

「少しだったら手伝うよ。ううん、手伝わせてくれ」

僕の要領が良ければ仕事なんて片付けられるだろう。賭けに出るぞ、僕は。

緊張しぃな僕の手は少し震えていた。

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