アイコンタクトしてみた。 ページ43
確かに付き合ってないよ。付き合いたいよ、本当は。
でもそんなことは起こり得るんだろうか。
確かに二人で出掛けたり手を繋いでみたり、少しの間だけど一緒に出勤してみたり。
少しは君に近づけているのかな?
親友にならなくていいから、僕を特別視してほしいんだ。
「まぁ、河村くん頑張りたまえ」
田村さんに肩を叩かれる。
僕は田村さんと違ってイケメンでもなければクイズ力もない。
ユーモアは……そこは肩を並べられるかもしれない。
「頑張ってる最中なので邪魔しないでくださいよ?」
「おっ!良い目してる」
「当たり前でしょ」
Aさんを見るとなんか怯えてるような感じだ。僕と田村さんが喧嘩してるとか思ったのかな。
少しは田村さんに怒ったりもしたけど、それはAさんとのことを弄られたからで。
それは僕がちゃんとしていないから。
Aさんに大丈夫という意味を込めてアイコンタクト。
僕のキャラじゃないけど。伊沢とか得意そう。
安心したのか笑顔を向けてくれるから、やっぱりやって良かったなって思える。
Aさんは動画編集、僕は執務室へ。
今から僕も動画編集者になろうかな。
「なぁ、福良。僕動画編集してみようかな」
「やめときな」
「ちぇっ」
君に背を向けて渋々執務室へ向かう。
スマホの待受画面を見て少し元気貰おうと。
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作者名:*ゆ う* | 作者ホームページ:
作成日時:2021年1月3日 20時