めちゃ×2イケてる。 ページ40
コーヒーを持ちながらオフィスに向かう。
飲みながらは危ないからね。
飲みたい時は止まって一口飲んでまた歩き出す。
「ここのコンビニのコーヒー好きなんですよね、毎日じゃないけど寄ったら必ず買っちゃいますから」
「ここのコーヒーはブラジルの熟成豆をはじめとしたコーヒー豆を厳選して店内で淹れたてを提供してくれてますからね」
「河村さん、コンビニの回し者ですか」
ただコンビニのPOPに書いてあったことを言っただけですよ。
そんなこと言ってまた笑って楽しい気分になれる。
あたたかい気持ちになれるんだ。
歩いてる歩幅は同じで、物理的にも前より自然に近くなってて嬉しくなってて。
僕より少し背が小さいAさんが愛おしくて恋してる自分が好きになってる。
ゆっくり歩いてるからか僕たちを追い越していく人はそこそこいる。
何人目かに追い越された時にその男の人に話しかけられた。
「あれ?河村くんじゃん」
顔が整ってるイケてる男性。
「田村さんじゃないですか、こんなところで会うなんて何かの陰謀ですか」
「河村くんは相変わらずツンデレだな、アニメキャラだったら推してたのに」
「人を二次元化して勝手に萌えないでください」
田村正資さん。
伊沢と一緒の高校に通っていた残念(失礼)なイケメン。
僕とは全くの正反対のお方。
なんでこんなタイミングで現れるの?かなり良い雰囲気だったのに。
「河村くん、こわいよお顔」
「もともとこういう顔です」
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作者名:*ゆ う* | 作者ホームページ:
作成日時:2021年1月3日 20時