検索窓
今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:65,191 hit

白馬の王子様になれない。 ページ33

撮影が終わり少し仕事をして退勤時間に。
いつもなら時間になったら速攻で帰るんだがそういう気持ちになれなくて。
無意味にパソコン開いてYouTube見たりして時間を潰している。


「河村?もう就業時間だけど?」

「あー、はいはい。もうそんな時間か」


我ながらかなりの大根演技だな。
もうさすがにここにいる理由も思いつかないので渋々と帰り支度をする。


「じゃ、またいつの日か」

「明日来ないつもり!?」


手を軽く挙げて執務室を退出。
動画編集メンバー+Aさんはまだいる。
ちょっと乾近いんだけど。Aさんから離れなさい。


遠くから彼らに退勤することを告げる。
お疲れ様でしたと社会人特有の定型文。


玄関で靴を履くのに手間取っているとスマホが震えた。いつの間にかマナーモードになっていた。


[ AA:お疲れ様でした。私ももう少ししたら終わるので一緒に帰りませんか? ]


僕がもう玄関から出たと思って送ってきたんだな。
靴を脱いで元の場所に戻る。


乾たちは忘れ物ですか?なんて言ってる。
そうだよ、ひとつ忘れ物があるんだ。


Aさんの近くに行きマウスに乗ってる手に触れた。


「待てないから迎えにきた。帰るよ」


僕は白馬の王子様になんかなれやしないけど、君への気持ちは王子様と変わりないよ。
僕と一緒に行こうよ。





.

繋いだ手は離さないで。→←いざ!職場恋愛開始!



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
167人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock , クイズノック , QK
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*ゆ う* | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年1月3日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。