【QK】僕の好きな人はあいつの親友【kwmr】 (ページ32)

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いざ！職場恋愛開始！ページ32

ノブが唖然としてる表情。何故か後ろにいる山本は小さく暴れている。福良に至っては穏やか。
何お前、聖母マリアみたいな雰囲気だしやがって。

「乾！仕事仕事！」

空気を察してノブが乾の肩を揉みながらパソコン画面に向かせる。
乾は何か俺変なこと言った？ってノブに話しかけてる。
無意識なのが逆に怖いよ、この人。

乾とノブが編集教えてるのは仕方のないこと。
優秀なんでね、僕なんかと違って。
でもやじゃん。少女漫画だとここで僕が仕事教える流れになって目と目が逢う瞬間に好きだと気づくんだろう。
もう僕は気づいてるんだけど。
インターネッツ老人でちゃった。

僕は何もAさんにしてあげれないので仕事の邪魔しちゃいけないと思いその場から立ち去る。
執務室に入って深呼吸。
今日から同じ職場…！
素晴らしき職場恋愛…！

デスクに顔を伏せて喜び爆発。
普段の僕なら絶対しないであろう行為。
僕も一人の人間だったんだな。

「河村、そんなに嬉しいんだ(笑)」

「当たり前だろ。笑いたきゃ笑えよ」

「見え見えの嫉妬なんかしちゃって、恋愛してるって感じ」

「してるんです。僕の一方通行だけどね」

「それはどうか分からないけど」

僕の好きな人が同じ空間にいる。
男ばかりが集まるオフィスにいるから嬉しい反面不安も多少あるけど嬉しいのは嬉しい。

僕ってこんなに気持ちに素直になれる人間だったなんて。
君が気づかせてくれた、ありがとう。

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