編集の先輩は僕ではない。 ページ30
山本企画の撮影が始まる。横を向くと伊沢と須貝さんがいてカメラの向こう側には司会の山本と山上とこうちゃん。
あの二人はヘルプ要員らしい。
じゃあ僕を助けてくれ。そちらにいないで僕の代わりに演者やってくれ、お願いします。
淡い期待もすぐに消えて撮影は続く。
途中向こう側が少しバタバタしているのを察すると誰か来たんだろう。
その誰かは分かってるんだけど。
伊沢、頼むからボケてないで解答してください。
お前のせいでだいぶ押してるんだから。
あ、須貝さん乗っちゃダメです。
おこです。
二人ともはしゃいじゃって撮影は予定より時間がかかり終了。
「はい、オッケーでーす!みなさん、ありがとうございました!お疲れ様でした!」
「河村さんいると撮影めちゃくちゃ楽しくてテンション上がって疲れたわ〜」
「それ僕のせいなの?」
「伊沢くん、ボケの調子良かったなぁ、正解数俺と変わらなかったけど(笑)」
素早く立ち上がり撮影部屋を後にしようとすると山上とこうちゃんが片腕を上げながら楽しげに動かしてる。
君たち随分と楽しそうね。
撮影部屋を出ると普段動画編集に使っているパソコンの前に人だかりが。
中心には僕が待っていた人。
「あっ、河村。撮影終わった?かなり時間掛かったねぇ」
福良が手招きする。ホイホイとついていく僕。
Aさんが動画編集についていろいろ聞いてるみたいだ。
両隣には編集の先輩になる乾とノブ。
ちょっとそこ変わりなさい、僕編集しないけど。
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作者名:*ゆ う* | 作者ホームページ:
作成日時:2021年1月3日 20時