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コーナーで差をつけろ! ページ27

「まず河村くんが自信を持ちなさい!綺麗事とかどうでもいいんだよね、自分の思ったことを思った通り言うことだな!俺も推しには言いたいこと言ってるし」

「好きって伝えた方が良いんですかね?」

「それは別。推しなら言っても良いけど河村くんの場合、恋愛なわけだから押したり引いたりして楽しまなきゃ」

「そんな高度なテクニックないんですが」

「河村くんは押しすぎなんじゃない?そんなんじゃダメだと思うんだよねぇ」


じゃあどうしろと言うんだ。
恋愛の仕方なんて教科書には載っていないわけで。
そんなん載ってたら単位落としてるくらい鈍いのに。


「引いてみるんだよ。例えばLINEの返信を遅くしてみたりとかちょっと気の無い素振りしてみるとかさ」

「そんなことしたら逆効果では?」

「お前彼女からのメッセージには速攻で返してるだろ?なんとなくそんな気がするんだよなぁ、だからこそこの方法やってみるの!東大生検証!」

「…やってみます…」


正直気が進まないがナイスガイからのありがたいアドバイスなので実践してみよう。
でも引きすぎないようにしないと、せっかく培ってきた関係が壊れてしまいそうだから。


「河村くんは純粋やなぁ〜」

「僕は常に純粋なので」


とは言ったものの頻繁に連絡取り合ってるわけじゃないんだからこの作戦始める前から失敗してるんじゃね?
僕がプロデューサーだったらこんな企画ボツなんだけど。


「かーわーむーらーさーんっ、そろそろ撮影するみたいなんで部屋使っていーい?」


ノックもせずに入ってきたのは伊沢で、またおかしな被り物している。お前動物の被り物したがるよな、似合うけど。


須貝さんにどうもとお礼を言って撮影部屋を後にする。伊沢の近くを通ると「今日Aさん来るらしいよ」と伝えてきた。
ごめん須貝さん、引くことは難しいかもしれない。




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マシュマロのお言葉。→←頼りになるお兄さん。



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作者名:*ゆ う* | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年1月3日 20時

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