【QK】僕の好きな人はあいつの親友【kwmr】 (ページ23)

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ルーラを唱えたい。ページ23

いつもなら不快に聞こえる呼び出し音だけど今は違う。緊張と期待が混ざり合って変な気分だ。

数回呼び出し音が鳴るとその音が途切れて僕の緊張が最大まで上がる。

『もしもし、こんにちはお久しぶりです』

「どうもお久しぶりです、河村です」

『いきなり連絡が来たのでビックリしましたよ、まさか私の呟き見てるとは思わなかったので』

「ツイッタラーなんでね。Aさんの呟きならいつでもこの河村が聞きますよ」

僕がフォローしているのは230人くらい。
タイムラインは常に加速しているがその中でも探し出すことが出来るんだ。
あ、ストーカーではないのでご安心を。

『仕事が捗らないのです、河村さん。納期はまだまだ先なので時間はあるんですけど、いつもならこんな事ならないのでどうしたものかと』

「あまり根詰めて仕事するのは良くないですよ。僕も人のこと言えないけど」

『早く片付けたいんです。今貰ってる仕事全部片付けようとしてるんです』

「それはそれは何故ですか」

『福良くんからの誘い、受けようと思いまして』

福良の誘い、それはQuizKnockへの入社ということ。フリーで仕事をそれなりに貰っていたけどどうも気持ちが変わったとか。
まぁ、福良も結構しつこく誘ってたらしいので前向きに考えてくれたのだろう。

頭の中で小さい河村さんが両腕を上げて喜びを爆発している。その隣に冷ややかな視線を送る小さな僕もいるけど。

「これから楽しみですね、一緒にお仕事出来るなんて」

『伊沢さんに断れたりして(笑)』

「伊沢が断ったら僕当分口聞いてやんない。まぁ、伊沢も福良も断らないでしょ、あんだけ口説いてるんだから」

『釣った魚に餌をやらないタイプだったらどうしよ』

「その時は僕が餌を与えるので大丈夫です」

『ちょっと何言ってるかわかんないです(笑)』

Aさんの仕事効率を上げるためと意気込んで通話したのに僕の方が楽しくなっちゃって。
すぐにでも会いたくて仕方なくなったんだ。

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