【QK】僕の好きな人はあいつの親友【kwmr】 (ページ17)

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親友の変化。ページ17

離された右手の河村さんの行き場所かなくなってしまいふわっとした感じに。
Aさんはまだ赤くなってフリーズしている。

僕はなんで今日こんな積極的なんだろ。
カラダが言うことを聞かない。

ぼーっとする感じ、林が二人に見える現象、熱い頬。
久しぶりの恋愛でおかしくなったかと思ったけど違うみたいだ。

僕が理解した瞬間に目の前がグラついた。
冷たい床に倒れてしまった。

僕の異変に先に気がついたのはAさんで。
一目散に駆け寄ってくれたのも君。

「河村さん！河村さん！」

僕の意識はここで途切れてしまった。

＊＊＊
fkr

さっきまでAに手を出して嬉しそうにしていた河村が目の前で倒れた。
Aはすぐ河村に近づいていった。周りも凄く心配していた。

「福良くん、河村さん熱い…熱あるかも」

「ホントだ。とりあえず違う部屋に移動しよう。ベッドないから寝泊り用の布団に寝かせよう。こうちゃん山本手伝って！」

河村を寝かせて熱を計ってみると38.5℃と表示された。こんな状態でよくオフィスに来たもんだ。
あんまり無理すると1か月お前の大好きなAとの連絡するの禁止にするぞ。
って、さすがにそれはしないけど。

河村の横にはAが座っていてずっとあいつを見つめていた。そんな寂しそうな顔、俺見たことない。
河村は俺の親友にこんな顔させるのか。

「河村熱高いね、風邪うつるといけないからAはもう帰って休みな」

「やだ。…じゃなくて、みんなは仕事があるでしょ？私はやることないし河村さんの様子見てる。看病なんて大それたこと出来ないけど」

俺の言うことを聞かないのは性格上？
それとも河村の存在がAをそうさせてるの？

「ったく、分かったよ。俺は執務室にいるから何かあったら言って。河村のことよろしく頼むな」

肩に手を置いて俺は部屋を出た。伊沢が出勤してきたらしく小さい声で「河村さん大丈夫っすか？」と聞いてきた。

「河村にはAがついてるから大丈夫だよ」

二人がいる部屋に視線を移すと伊沢は満足した様子でサンドイッチを頬張った。
もっと河村を心配しろよ、社長。

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