アイツと付き合う理由 Ｒ.Ｙ

Reason 31 ページ31

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「 意外と美味しかったな 」
「 意外とは余計。元々美味しそうだったじゃん 」
「 え〜店の前のメニュー見た時から俺腹くくってたけど 」
「 何いってんの。よだれ垂らしかけてたくせに 」
「 それはお前だろ 」



あ、そうだそうだ。






「 これ！付けよ！ 」
「 もうかよ… 」
「 嫌なら私だけつけるから良いですよぅだ 」
「 拗ねんなよ、ガキか 」





…もうかよとか言いながら
ヘラヘラ笑って
カバンに手を突っ込んでんじゃん…！

素直じゃないなぁ…この男。






「 どう！？ 」



腕につけたブレスレットは
チェーン部分で調節ができるから
少しチェーンが余って垂れてるけど

それもそれで可愛くて。





……ってこいつ、
また眉寄せやがった。

デジャヴな顔しやがってこのヤロー。




「 なによ、似合わないなら言えば良いじゃん… 」





はいはい。似合わなかったですね。
すみませんね。

でもせっかく涼介からの
初めてのプレゼントだもん。
付けてたい。

…けど似合わないっていうなら外すよ。





まあ確かに、
こんな私に光り物なんて考えこそ
頭痛くなりそう。





「 いや、 」




ブレスレットを外そうとすると
腕をパッと捕まれ。

あれ、これもデジャヴ。





「 …なに 」
「 に、似合ってるから… 」






慌ててそう取り繕ったって、
…………許さな………いこともないけど。

だってなんか
うるうるした目で
腕に力入れてくるんだもん。






「 うっ、腕、い、痛いから… 」
「 外さなくていいから。そのままで 」
「 わっ、わかったから…外さないから…！ 」
「 うん 」




ニコッとして
腕を離した涼介

…ああもうほんと、何考えてのこの人







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