匂 ページ5
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｢Aの家に来るの久しぶりだなあ。｣
『確かに、そうかもしれないね。』
翔太くんが周りを見回して、
｢ねえ、芳香剤変わった？ていうか濃くなった？｣
きついところをつかれた。
芳香剤が濃くなったのは真冬くんから匂ってくる香水の匂いをかき消す為だった。
『あ、うん。そうなの。よく気づいたね。』
頑張って笑顔をとりつくった。
｢なんか最近鼻がいいんだよね！ルアに似たのかな？｣
『普通は飼い主に似るんでしょ？やっぱり翔太くん面白いなあ。』
久しぶりに心から笑った気がした。
立ち話もなんだから、とリビングへ移動することにした。
翔太くんが、口を開く。
｢で、話ってなに？｣
いきなりの質問に少し戸惑う。
こちらから言ったものの、発言するには勇気がいるのだ。
翔太くんに顔を覗き込まれる。
やっぱりかっこいいなあ。
なんて考えていると翔太くんはしょんぼりし始めた。
｢やっぱり、俺には言えない？｣
『ううん！そんなわけないよ！ただ...』
言葉を濁すと、翔太くんはふわりと微笑んで
｢ゆっくりでいいよ、俺は待ってるから。｣
神々しい。
そんなことはさておき、心で深呼吸を済ませたので本題に入ろうと思う。
『あのね、私最近真冬くんに...』
浮気されてるの。
私が一言言うと翔太くんは固まった。
『あの...翔太くん？』
私が顔を覗き込むと肩を掴まれた。
｢ねぇっ、どうしたの？真冬が？？嘘だよね？？｣
翔太くんは口早に言うと、驚きで呼吸が出来ないのか肩で息をし始めた。
『翔太くん？深呼吸して。嘘じゃないよ。』
｢Aはどうしてそんなに平気でいられるの？？好きじゃないの？？｣
今にも不安で息が出来なくなりそうだよ、と反論しかけたところで私は言葉をのんだ。
『好きだよ。辛いよ。だから芳香剤だって匂いがきついのに変えた。』
思ったよりも言葉がきつくなり、翔太くんの顔が見れない。
顔ごと下を向いていると顔を持ち上げられた。
戸惑いを隠せずにいると、
｢悩み事があるなら言って。ゆっくりでいいから。｣
私は決意をし、
『あのね、翔太くん。』
私と、浮気してほしいの。
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つきあま(プロフ) - 雪菜さん» 了解です！！ばんばんR入れちゃいます笑 (2018年8月14日 17時) (
レス) id: 5b12f83694 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - 返信ありがとうございます！短編集でお願いします！Rは入れちゃってください！！w (2018年8月14日 16時) (レス) id: 64a0ed70c5 (このIDを非表示/違反報告)
つきあま(プロフ) - 雪菜さん» コメントありがとうございます...！！！ストーリーにするか短編集にするかとかありますか？？？R入れていいのかも教えていただきたいです！！ (2018年8月14日 12時) (レス) id: 5b12f83694 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - 天月君で激甘お願いできないでしょうか。。 (2018年8月14日 12時) (レス) id: 64a0ed70c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つきあま | 作成日時：2018年8月8日 1時
