月と太陽 (ページ10)

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ついに、かどうかはわからないけどシャオジュン先輩とのデートの日がやってきた。

昨日の夜からソワソワしてしまって、洋服やヘアスタイルは2時間くらい悩んだ。
遊園地は歩き回るだろうからスニーカーなのは決定で、スニーカーに合うかわいい服がなにか考えれば考えるほど分からなくなってしまって、結局今来ている服が正解だったのか分からずじまい。
髪の毛だって久しぶりに高めのポニーテールにしてみたけど、自信ない。

うじうじしながら集合場所である駅まで到着してしまった。改札出たところで待っていようとしたら既に先輩が待っていた。
向こうも気づいたみたいで、いつもの子犬スマイルで手を振っている。

「ごめんなさい。お待たせしました！」
「なにがゴメンなの？待ってないよ。ほら早く行こ！！！」

テンションがいつもより高い……
そのせいなのか、当たり前のように私の手を引いて走り出す。
手を引くっていうか、手を繋がれてる……！！
どう反応したらいいかわからなくて、とりあえず私も走って着いていく。この手どうするのが正解なの！？

そのまま3分もしないうちに遊園地に着いたんだけど

「手はこのままでいい？？笑」
なんてからかうのように笑みを浮かべながら聞いてくる。

「じゃあ離してください！私、力入れてないんで。」
「俺は繋いでいたいからこのままがいいけど？やだったらAが振りはらって」

そんなこと言われたら、自分も手を繋ぎたいって思われちゃうじゃん。そっちの方が恥ずかしいから急いで離した。
変な空気流れそうな気がするから、無理やりテンション上げて
「そんなこといいから早く入りましょ！！」

先輩を置いてくように走りながら遊園地に入っていった。