月と太陽 (ページ7)

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「ごめん、空いてる店ここしか無かった」

朝5時に空いてるお店は牛丼チェーン店しか無かったため入店。別に話が出来ればそれで良い。
お店の中には私たちとサラリーマン数名しかいなかった。

「なんでシャオジュン先輩の膝の上で私寝てたんですか？？」
「ヘンドリーに代わってもらった笑」
「なんで？？？」
「何となく？最近避けられてる気がするし。」
「避けてませんけど。」
「嘘だ。俺なんかした？？」
「何もしてません。避けてません。」

何も嘘はついてない。
シャオジュン先輩は何もしてない。
同期がなにかしてるだけ。
私も避けてるんじゃなくて、ヘンドリー先輩と今までより仲良くしてるだけ。多分。
あと、膝の上で寝てたのは合ってたのか……

「寝てた時、私変な事とかしてませんでした！？」
「すやすやと気持ちよさそうに寝てたよ？」

寝顔見られました？もしかして？

「てか、学祭の時の俺どうだった？？」

にやにやしながら聞いてきた……

「みんな褒めてたじゃないですか。何をいまさら」
「俺はAの感想が知りたいの！」

な、なにそれ……？？

「……かっこよかったです。いちばん！」
「やっぱり？笑良かった笑」

にやにやが増してる……

「これからはかっこいいと思った時に言ってよね！」
「私のかっこいいって言葉いりますか？」
「めっちゃいるよ」
「いろんな人から言われてたじゃないですか。それ聞いて嬉しそうにしてたじゃないですか？」
「いやそんなことは無い！ ……いや、嬉しかったかも」
「ほらあああ」
「いやでもいちばん欲しいのはAの！」
「なにそれ……」

ここでなんで？って聞けばよかったのにビビって聞けなかった。
聞けばよかったのに。なんて後悔がいつか来るのかも。