月と太陽 (ページ6)

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夢現ページ6

誰かに体を揺さぶられている感じがして目が覚めた。
といっても、私は目覚めが悪くてまだ頭がほわほわしてるから起きたのか分からないくらいで。
誰かの声が聞こえるけど、私に話しかけているのだろうか。

そういえばヘンドリー先輩に寄りかかって寝ちゃってたよね？
先輩ごめんなさい……
と思ったら自分の体制が横になっていることに気づく。
なにかの上に頭を乗せてる感覚がある。クッションにしては硬いし、暖かい……
なんだこれ？

「A、おきて。もう出なきゃ行けない時間だから起きて欲しいんだけどな……」

はっきりと言葉の内容が聞こえてきた。
もう出なきゃ行けないのなら、起きないと。迷惑かけちゃう。
そう思い、頭をあげると懐かしい声が聞こえた

「良かった起きた。眠そうだけどごめん、荷物もってここ出るよ」
「え、シャオジュン先輩？？？」
「Aの鞄これで合ってる？ほんとに時間なくて早く出るよ。急いで」

説明が欲しい。急いでじゃなくて。
まって、もしかしてシャオジュン先輩に膝枕されながら寝てた？？
え、なんで？？いつから？？！！
周りに人いないし。みんな帰ったの？
え、2人きりだったの！？

「ははは！笑困った顔してる」

ええ。困ってます。説明くださいってば。

「酔いは冷めた？？お腹すいたからご飯食べいきたいんだけど、一緒に来てくれる？」
「私の質問に全部答えてくれるなら。あとお腹も空いたし」
「よし行こう笑」

満面の笑みを浮かべてる先輩がとても眩しい。