月と太陽 (ページ11)

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遊園地が小学生ぶりくらいな私は、中の世界観にはしゃいでしまってて、カチューシャ買って、近くに見えるアトラクションをいくつも乗って、と完全に朝の先輩の様子を忘れて振り回していた。

気づいたら日が暮れる時間になっていて、ほとんどのアトラクション乗ったんじゃ……？？

「Aめっちゃ楽しそう笑」
「こういうところ来るの久しぶりだからすごい楽しいです！」
「遊園地選んで正解だね。」
「日が暮れちゃってますね。ほぼ私のやりたいのばっかりだし、シャオジュン先輩の乗りたいの行きましょ〜」
「じゃあ、観覧車乗ってもいい？？」
「行きましょ！！きっと夜景で綺麗です」

夜にふたりで観覧車なんてベタな展開。
すっかり忘れてたけど、今日デートらしいし…
そう思ったら観覧車までの道のりで身構えてしまう。
シャオジュン先輩もなぜか喋らなくなっちゃったし。

気づいたら観覧車まで到着。
あ、この観覧車、１個だけスケルトンなんだ。スケルトンの方が景色綺麗に見れたりするのかな。

「ここ、海近いし、きっと光が反射して綺麗ですよね」
「遊園地からでたら海行ってもいいね。夜の海見るの好きなんだよね」
「私も好きです！体力まだ残ってたら行きたいです！」
「俺も残ってるし、行こっか」

そんな会話をしながら、観覧車に乗り込んだ。残念ながらスケルトンではなかったけど。