第44話 ページ45
それはおにぎり宮のリューアルオープン後、
飲食店となりカウンターでお客さんが食べていくようになってから少しのこと、
大学は夏休みに入ったばかりの頃だった。
自分のノートパソコンを丁度友達に貸してしまっており、締め切りが近いのに夏休みの課題のレポートのネット提出ができず、
夏休みだというのに、わざわざ大学まで足を運んで教授の研究室までレポートを届けに行かなきゃいけなかった。
地元である宮城も夏は十分暑いと思っていたのに、
神戸はもっと、馬鹿みたいに暑いし、
大学まで来た自分を褒めたい。
夏休みとはいえ、4回生や大学院生いった上級生は研究室やゼミがあるらしく、
校舎に入ってからもちらほらと生徒らしき人とすれ違った。
目的の教授の研修室へと入り、無事レポートを提出して、さて、帰るか。といった時、
？「なぁ…。アンタ、宮先輩のとこでバイトしとる子やんな？」
振り返ると突然知らない女の人に声をかけられた。
今大学内にいる人ってことはおそらく4回生とかだろう。
「あ、はいっ、そうですけど…」
？「ふーん。」
その女の人は私のことを品定めするかのように見つめた後、
？「私な、宮先輩たちと高校同じやってん。」
「はぁ…」
突然知らない人に声をかけられた上、バイト先も言い当てられ、私は結構びびっていた。
夏だというのにしっかりとお化粧された綺麗な顔に、くるんと巻かれたピンクのインナーカラーの入った綺麗な髪。
？「私、おにぎり宮、バイト落ちたんよ。」
あ、たぶんこの人が苺ミルフィーユの人だ。
苺ミルフィーユの人とは、バイト面接時に治さんに「おにぎりの具はなにが良いか」と聞かれて「苺ミルフィーユ」と答えたバカだ。
名前も知らないし、苺ミルフィーユって呼ぼう。
苺「なんでアンタが採用されて、私落とされたん？
なぁ、宮先輩に、私のこと採用にしてって頼んでや。」
「あ、いや…。たぶんバイト足りてますし…」
苺「ほんなら、アンタやめてくれへん？
バイトなんていくらでもあるやろ？
高校の時からずっと宮先輩のこと大好きやねん。
でもアンタはちゃうやろ？バイトなんかどこでもええやんか。」
いきなり何を言い出すのかと思ったらバイトをやめろだのなんなの。
侑『サムにとっては大事なお店やもん、そんな風に働かれたら嫌やろなー！！
Aちゃんサムのことしっかりサポートしたってな！』
侑さんの言葉が脳裏を過ぎった。
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ジャム - 間違ってたらごめんなさい｡ 佐久早くんの聖が清になってます｡ (2021年6月10日 19時) (
レス) id: 05b8f4c815 (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます、わざとそうしてます、、！ (2021年2月4日 18時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
あ - 間違ってたらすみません！LINEがLIMEになってます、、、！ (2021年1月11日 23時) (レス) id: acd8df42fe (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - 田中さん» コメントありがとうございます^^もう自分の身の何をどう捧げればいいのか分からないくらい稲荷崎尊いですね…！！ (2020年5月1日 23時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - 猪と猫さん» コメントありがとうございます！もう本当に稲荷崎民にとってはこれは命日かな？ってなるくらい本誌やばかったですね！！猪と猫さんのすなくんの作品も楽しく読ませていただいてました！！これからもよろしくお願いします！ (2020年5月1日 23時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たたねんこ | 作成日時：2020年4月10日 1時
