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第9話 ページ10

緊張して手が震える。







まさかここまで緊張するなんて。















今、私はおにぎり宮のお店の前に立っている。




また、緊張してドアが引けない。






よし、今度こそ、とドアノブに手をかけると、







ガラっ…と勝手にドアが開いた。



あ、また私がドアを開ける前に…!







今日は前ほど驚かず、

目の前の、ドアを開けた張本人、




宮さんの顔をぐっと見上げた。



と、同時に、



ぱっと、彼に自分の方腕を握られる。




「…ぇっ!」

びっくりして思わず声が出てしまった。






治「おはよ、Aちゃん。また鍵閉まってるんかと思ったけど、開いてたな。

あと、今日は轢かれそうにならんくてよかったわ。」



と、彼は私の手を離す。






あ、そういうことか、びっくりした…。

ドアが突然開いたことよりも、腕を握られたことの方が驚いた。

しかもいつのまに名前呼びになっていた。




そっか、前はまだ採用される前だったし、いきなり下の名前で呼ばないか!






「おはようございます!

 
今日からよろしくお願いします!」





前と同じように頭を下げる。




治「そんなかしこまらなくてええよ。

のんびり仕事してこや。」





宮さんに呼ばれ私はお店の奥へと入っていった。
























治「出勤と退勤はこれでピッてやるんや。


ここがスタッフルームでここがAちゃんのロッカー、好きに使ってな。


ほんで、これが制服で、こっちがエプロンや!」




宮さんに連れられ、お店の中の説明を受ける。




私は記憶力は良い方だからふんふんと聞いて、一つずつ覚えていく。





治「せや、履歴書持ってきてくれた?」



「あ、はい!持ってきました!」




一通り説明を終えた宮さんに履歴書を渡す。

アルバイト用の履歴書なんて、名前や出身校、今の大学を書いたくらいの簡素な履歴書だけれど。





宮さんは私から履歴書を受け取るとじーっとそれを眺めた。







治「…Aちゃん、烏野高校やってんな。

知っとるで。宮城の高校やんな?」




「え、知ってるんですか…?!」




驚いた。

宮さんってたぶん、高校時代は稲荷崎高校のはずだよね…?


兵庫の人が、宮城の高校知ってるなんて、

普通だったらあり得ない話だ。



烏野ってそんな有名な高校だったのかな…?

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ジャム  - 間違ってたらごめんなさい。 佐久早くんの聖が清になってます。 (2021年6月10日 19時) (レス) id: 05b8f4c815 (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます、わざとそうしてます、、! (2021年2月4日 18時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
- 間違ってたらすみません!LINEがLIMEになってます、、、! (2021年1月11日 23時) (レス) id: acd8df42fe (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - 田中さん» コメントありがとうございます^^もう自分の身の何をどう捧げればいいのか分からないくらい稲荷崎尊いですね…!! (2020年5月1日 23時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - 猪と猫さん» コメントありがとうございます!もう本当に稲荷崎民にとってはこれは命日かな?ってなるくらい本誌やばかったですね!!猪と猫さんのすなくんの作品も楽しく読ませていただいてました!!これからもよろしくお願いします! (2020年5月1日 23時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たたねんこ | 作成日時:2020年4月10日 1時

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