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第6話 ページ8

治「あ、角名。あれ…」


角名「ん?」





なにも言わずにサッと通り過ぎた。





よし、気付かれんかった。





けど、私の片手には倫太郎♡と書かれたうちわ。






やばい、しまえばよかったわ。



















治「むっちゃええ匂いしたな…。」

角名「…した。けど、治たちみたいなうちわ持ってたよ。」

治「ほんまや、流石倫太郎お姉さんや。
角名がこんな近くにおったのに声かけたりせーへんのやな。」

角名「確かに。ちょっと応援以外の声聞いてみたかった。」








なんて会話をされていたことは知らない。








とりあえず、私だとバレなくてよかった。









そんなこんなでインターハイは進み、気づいたら準決勝まで進んでいた。








変わらず応援席で、でかい声だして稲荷崎の応援をする。

もちろん倫太郎メイン。






ファイナルセットまで行ったけど、なんかもしかしたら、








決勝に行くんちゃうかこれは。






決勝に行ったら見に行くって倫太郎と約束してもーた。






いや見には来てるんやけど、私として、行くって。









ピピーとなる試合終了を告げる笛。







「勝った…!おっしゃー!!!!」




ワアアと盛り上がる応援席。







私も勝ったことに喜びの声をあげた。







倫太郎うちわも振り回した。









決勝は明日。









「どないしよ…。」








今までの試合で、倫太郎お姉さん欠席なんてしたことない。







治も倫太郎も、バレーにかけてる想いは大きい。

それを私として、応援するのもまぁたまにはええかな。

学校であんなに仲良くしてもらってるし。









準決勝が終わり、その日はそれで終わると思った。





が、事件は起きた。









私が自動販売機でジュースを買おうとしていたとき、









治「あ、倫太郎お姉さんや。」







後ろから、声をかけられた。






最近毎日聞いている声、治や。






焦ることはない。
『倫太郎お姉さん』として、お疲れ様と一声かければいいだけや。





「サムドイッチお疲れさま!決勝おめでとう」






振り返り様にそう伝えた。








大丈夫、私マスクしてるし、髪型もいつもと違うし、私服やし、そんなに治と距離近いわけやないから、

バレるわけない。








はずなんやけど、









ぽかんと固まっている治。








治「今、サムドイッチてゆーた…?」

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光魚苦(プロフ) - たたちゃ〜ん!!!早く更新して★ (2020年9月4日 3時) (レス) id: c7e0cd7ffb (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - とてもこの作品が好きです!更新楽しみにしています! (2020年6月4日 1時) (レス) id: 6cf5a12da9 (このIDを非表示/違反報告)
すんよる(プロフ) - 本当に好きすぎて死にます。作者さん生まれてきてくれてありがとう。更新待ってます。私は作者お姉さんになります。 (2020年5月31日 2時) (レス) id: 22bb7fbe7f (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - こんにちは。更新されるたび楽しみが止まりません!いつも楽しく見させていただいています。 (2020年5月24日 17時) (レス) id: 7700997db3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たたねんこ | 作成日時:2020年5月21日 2時

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