第5話 ページ7
「今週末からインターハイ？」
角名「そうそう、みんな張り切ってる。すごいよね。」
「いやいやそんな他人事みたいにゆわれても、スナもスタメンやん！」
治「Aは見に来ーへんの？山田も。」
華「うちは用事あるんよなぁ！ごめん。」
「暇やけど東京遠いんや！行かへん！」
理科の実験中、たまたまくじ引きで同じ班になった倫太郎と治ペア。
そこで話してるのは今週末に行われるインターハイ本戦のこと。
見に行かないと言っているけどもちろん行きます。
でも2人には内緒。
角名「A、予定はないんでしょ？じゃあさ、決勝まで進んだら来てよ。」
「えっ…！」
いや行くつもりやったけど。
「せやな！決勝まで残ったら応援行ったる！」
角名「やった。治絶対決勝まで行くよ。」
治「当たり前や、優勝に決まっとる！
Aが来るなら角名もやる気入るなぁ？」
その言葉にべしっと治の頭を叩く倫太郎。
？となったけど、まあ正直決勝まで行くとは思わなかった。
だって全国やもん。
でも、意外と彼らならもしかして…なんて思ったりもしたけど、さすがに決勝まで進むなんて…。
だって全国やもん。
そう思ってた。
・
やから、私はインターハイ初戦、当日。
普段下ろしてる髪を高く括り、
マスクをして、いつものようにえんじ色のワンピースを着る。
倫太郎お姉さんと呼ばれるその姿になって、遥々東京まで見に来た。
なんか今日倫太郎の調子良くない？
倫太郎おじさん「今日の倫太郎は絶好調やな！！」
「はっ！第一セットからエンジンかかってきてんやんな！！当たり前や！！！倫太郎やもん！！！」
初戦は見事ストレート勝ち。
今日も倫太郎のターン打ち気持ち良い。
それにユニフォームから覗くすらりと綺麗な足。
最高や。
数日間に及ぶインターハイ。
東京に張り込んで、稲荷崎の試合は全部見るつもりやった。
と、なると、怖いのは、バレー部集団に鉢合わせてしまうこと。
試合が終わり、私もお昼ご飯食べようと思って客席から降りて来た。
ばっと視線の奥に見えた真っ黒ユニフォーム集団。
お疲れ様と声をかけたいところやけど、近付いたらバレてまうかもしれん。
けどそこは通りたい…。
俯いて、早足で、彼らの前を通り過ぎようとした。
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光魚苦(プロフ) - たたちゃ〜ん！！！早く更新して★ (2020年9月4日 3時) (
レス) id: c7e0cd7ffb (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - とてもこの作品が好きです！更新楽しみにしています！ (2020年6月4日 1時) (レス) id: 6cf5a12da9 (このIDを非表示/違反報告)
すんよる(プロフ) - 本当に好きすぎて死にます。作者さん生まれてきてくれてありがとう。更新待ってます。私は作者お姉さんになります。 (2020年5月31日 2時) (レス) id: 22bb7fbe7f (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - こんにちは。更新されるたび楽しみが止まりません！いつも楽しく見させていただいています。 (2020年5月24日 17時) (レス) id: 7700997db3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たたねんこ | 作成日時：2020年5月21日 2時
