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第20話 ページ22

隣に座る倫太郎。



横顔が良い。




喉仏が綺麗。





朝だから眠そう。





まつげ長い。







唇が…








角名「見過ぎじゃない?」



やばっ。

綺麗な顔が近くにあるとまじまじと眺めてしまいたくなる。




角名「本当に両腕骨折してんじゃん。大丈夫?」




やっぱ、そこ、突っ込みますよね…。




「大丈夫や!ベットから起き上がったり、お風呂入ったりするのはしんどかったなぁ…!」



角名「そっか、ちゃんと前見て歩きなね。」



「はーい…。てかりん…じゃなくてスナ、朝練は?」



角名「いつもこの時間だよ。Aがいてびっくりした。」



なんともう一本遅いバスでも朝練間に合うそう。
双子はそっちか。


そんないつも話すような会話をしていたが、私はふ
と、倫太郎の言葉を疑問に思った。




"本当に"骨折してるじゃん。

"ちゃんと前見て歩きなね"




まるで私が怪我をした瞬間を見ていたような言い方。



パンチした右手骨折は見られてたけど。





もしやと思ってばっと倫太郎の方を振り返る。





角名「どうしたの?」



「あ、いや、なんでもない…。」






いやまさか、1年以上倫太郎隠れファンやって、気づかれんかったんや。

大丈夫。気のせいや。




もしくはカマかけてるだけや。





そう自分に言い聞かせているうちに学校の最寄駅についた。




角名「降りるよ。荷物持ってあげる。」


「えっ、ありがと…!」




包帯グルグルまきな両腕で必死に持っていたバックを軽々と持ってくれた倫太郎。



なんなん?イケメンすぎん?





無理なんやけど、殺す気なん?








本当は部室に直行したいだろうに、教室までついて来て切れた。




なんなん?




死にそうなんやけど。







「ありがとっ!」



角名「いいよ、いつものお礼。」





そう言って朝練に向かって行った。






いつものお礼って、私なんかしたっけ?







その後ろ姿も素敵です。
やばいです。





そんな、生温い青春に包まれた、







私の高2の7月やった。

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光魚苦(プロフ) - たたちゃ〜ん!!!早く更新して★ (2020年9月4日 3時) (レス) id: c7e0cd7ffb (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - とてもこの作品が好きです!更新楽しみにしています! (2020年6月4日 1時) (レス) id: 6cf5a12da9 (このIDを非表示/違反報告)
すんよる(プロフ) - 本当に好きすぎて死にます。作者さん生まれてきてくれてありがとう。更新待ってます。私は作者お姉さんになります。 (2020年5月31日 2時) (レス) id: 22bb7fbe7f (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - こんにちは。更新されるたび楽しみが止まりません!いつも楽しく見させていただいています。 (2020年5月24日 17時) (レス) id: 7700997db3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たたねんこ | 作成日時:2020年5月21日 2時

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