彼の名を呼ぶ ページ46
もうこれ命がかかった鬼ごっこみたいなものじゃない?よし、最終手段を使ってしまおう。私は小声でとある仙人の名前を呼んだ。
「魈!」
彼には困ったときは自分の名前を呼ぶようにと言われていた。まぁ今まで一度も呼んだことはなかったけれど。
理由は簡単。私みたいなただ長生きしているだけの一般人が頼れる相手じゃないと思ったから。
でも今、私は一般人じゃない。それにタルタリヤに捕まったらとても面倒だ。実際に体験したからね。
昔私が諸事情で彼から逃げたとき、追いかけた際の傷の無償治療と何故か添い寝を強要された。
そして、私が名前を呼んだ次の瞬間、私は天衝山から璃月港を見下ろしいていた。魈に姫抱きをされながら。
「し、魈、ありがとう」
とりあえずお礼をする。それにしても、めちゃくちゃ早かったな。怖いくらい。
「我は別に構わない。それよりも一体何があって我を呼んだ」
私は魈にこれまでのことを話した。タルタリヤに捕まって、身の危険を感じたところ、(おそらく)甘雨の矢が威嚇射撃をしてきたこと。
そしてその隙にウェンティから貰った元素スキルで逃げ出したものの、タルタリヤが追いかけて来たこと。
私がすべて話し終わると、
「なるほど、あの魔神オセルを呼び覚ましたあのファドュイの執行官が。分かった。
A、お前は甘雨の所へ行くつもりだったのだから、我が送ってやる。これからも我のことを頼って欲しい」
そう言うとショウは少し目線をそらす。髪から覗く耳が赤い。ツンデレ可愛い。本人には絶対に言えないけど。
「ん¨ん¨っ。お前を甘雨の所へ送る。では、また夜」
ショウがそう言うなり、目の前に甘雨がいて、魈の姿は何処にも無くなっていた。
「…!?Aさん、無事で良かったです!」
甘雨はそう言うなり、私に抱きついてきた。やっぱりあの矢は甘雨だったようだ。
「やっぱり甘雨があの矢を?」
私がそう聞くと、甘雨は頷く。
「はい。今、璃月七星の会議の休憩時間なんです。それで外を眺めていたら追い詰められている貴女を見つけたのです。
だから、貴女に逃げる隙を与えようと思って威嚇射撃をさせてもらいました。しかし、急に貴女が消えたので驚きましたよ」
私は甘雨に魈に助けてもらったことを告げた。ここに連れてきてくれたのも魈だと。
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宇琉夜ハル(プロフ) - ケモ耳と花言葉でファデュイです (2023年2月15日 16時) (
レス) @page22 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - けんとさん» ありがとうございます!璃月終わったらちょっとドラスパ入りますが、その後稲妻に行くので楽しみに待っていて下さい! (2022年8月17日 20時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
けんと - こんにちは、夢主ちゃん可愛いですねぇ私ならセコムになってますよ。性格良いですし雷電将軍とかにも好かれてそう、見るたびワクワクしちゃいます。 (2022年8月17日 17時) (レス) @page46 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございます!これからも頑張って書かせていただきます! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな(プロフ) - 初めまして！こういう作品めっちゃ好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2022年8月10日 10時) (レス) @page36 id: 9150cee976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡巫女 | 作成日時：2022年7月17日 16時
