自惚れはダサいと思う ページ34
「ゴレットさん、こんばんは。まだ部屋って空いていますか?」
とりあえずカウンターへ。ゴレットさんに空き部屋があるか確認する。無かったら…野宿一拓。
「空いてるよ。一部屋だけね。ただ…
空いてるのはかなり上等な部屋。一泊10万モラなんだけどどうする?
いつもはAさん用にいつもの部屋を確保してるけど、今日はたまたま客が多くてね」
私は長期滞在することもあるし、基本夜しか旅館に帰ってこないからいつも手頃な価格の部屋に泊まっている。
ゴレットさんは…というか昔から、オーナーは余程のことじゃない限り一部屋を私がいつ来てもいいように開けてくれている。
何人もの過去のオーナーや従業員の命を私が救ってきたので、その感謝をこめてそうなっているらしい。
「別にかまいません。もし明日、部屋が空けばそちらに移動させてもらえると嬉しいです」
すると、
「はい、かしこまりました。…ところで、今日は『彼』、来ていますよ」
ゴレットさんはこそっと教えてくれた。「彼」とはもちろん魈の事だ。杏仁豆腐を用意しようかな。
「ありがとうございます、ゴレットさん」
ゴレットさんから鍵を受けとると、私は早速キッチンへ行った。言笑さんに許可を貰えたので杏仁豆腐を作る。何回も作っているのでちょちょいのちょいだ。
杏仁豆腐を固めるのは氷で冷やしながら風元素でめちゃくちゃ拡散させることで早く終わった。
「よし、出来た」
私は言笑さんにお礼を言ってから、お椀と匙を盆に乗せ、旅館のバルコニーへと向かった。
バルコニーには既に魈がいた。いつもは呼ばないと来ないのに…まさかあれの影響?神の目を持つ者は特に私への好感度が高まるってやつ。
でも、自惚れるのは自分で考えていてダサい。それに魈は仙人だし、煩悩なんて…ねぇ。
「久しぶり、魈。杏仁豆腐食べる?」
私がショウにタメ口なのは、もちろん本人に許可されたからである。彼の業障は私にはどうしようも出来ないけど、それ以外はなんとかしたから。
私は何故か業障の影響を受けないので、彼の治療が出来た。今思えば、もしかしたらそれは先代からの加護だったのかもしれない。
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宇琉夜ハル(プロフ) - ケモ耳と花言葉でファデュイです (2023年2月15日 16時) (
レス) @page22 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - けんとさん» ありがとうございます!璃月終わったらちょっとドラスパ入りますが、その後稲妻に行くので楽しみに待っていて下さい! (2022年8月17日 20時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
けんと - こんにちは、夢主ちゃん可愛いですねぇ私ならセコムになってますよ。性格良いですし雷電将軍とかにも好かれてそう、見るたびワクワクしちゃいます。 (2022年8月17日 17時) (レス) @page46 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございます!これからも頑張って書かせていただきます! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな(プロフ) - 初めまして！こういう作品めっちゃ好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2022年8月10日 10時) (レス) @page36 id: 9150cee976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡巫女 | 作成日時：2022年7月17日 16時
