【原神】神の目を失っただけのはずだった

意味不明な落下 ページ2

私は今落下しています。私をセレスティアから落とした暴風のせいか風の翼も壊れてしまったようで落下するしかない。

　せめて私の神の目が風元素であればなんとかできたのにあいにく私の神の目は水元素である。

　上を見ればセレスティアがどんどん離れていく。せっかく七神の皆さんに推薦され、協力もしてもらって着いたのに。

　そもそもあんな高いところから落ちて生きていられるかさえ分からない。

　あ、水元素で水を作って私にまとわせてクッションがわりにしたらどうだろうか。一瞬息を止めるだけならきっと出来るだろう。

　しかし、腰を見ると肝心の神の目がない。…ない!?神の目って絶対に持ち主から離れないんじゃ…

　もう地面も近づいて来てるし、どうもしようもないのでとりあえず大声で助けを求めた。

「誰かー!!助けてー!!」

　助けを呼んだとしてもここまで加速してしまった私を受け止めれる人なんて…

　私は死ぬのかな。そう意を決して目をつむる。セレスティアなんか行かずにずっと医者のままでいれば良かったのに。

　すると突然、

「やっ!!」

という掛け声が聞こえて私の体がフワリと浮き上がる。そして誰かに受け止められた。

　驚いて目を開けるとそこにいたのは西風騎士団のジン代理団長だった。

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