良い不運 ページ24
昼食を食べ終わり、城内を歩いていたら、苦手な相手と鉢合わせてしまった。その相手とはもちろんガイアだ。
「Aじゃないか。お前の面白い噂を聞いたぞ。愛の告白に用いられる花の花束を持って歩いていたってな」
これだから私は自分の好きな花を迂闊には言えないのだ。こんな噂を立てられるから。
「それが本当かどうか確認に来たの?それなら答えはYes。じゃあさようなら」
私はガイアから逃げようとした。ちょっと離れたらウェンティから貰った力を使おうと思って。
ここには簡単な造りの木箱や樽がたくさんあるからあまり元素スキルを使いたくない。
しかし、逃げれなかった。ガイアに阻止されたのだ。私の左手首を掴み、壁に押し付けてきた。さらにガイアは私との距離を詰めてくる。
「で、誰から貰ったのか教えてもらおうか」
でも、ガイアのことだし、アルベドだって分かっているはずだろう。だってまだケモミミが消えていないから。
「西風騎士団首席錬金術師、アルベドだよ」
するとガイアは納得したかのように頷いた。
「そうか、アルベドか」
そう言いながら私のケモミミを触ってくる。私は右手でペシッとガイアを払いのけた。
「やめて下さい。というか仕事の時間じゃないの?」
ガイアは昼休みだと言った。騎士団に昼休みがあるなんて聞いたことないけども。
「で、アルベドからの告白はどうしたのか?」
ガイアは私にそう質問した。なんて変な勘違いをしているのだろう。
「そもそも告白されてない。この花を送るのに告白が必要ってルールは無いんだから」
すると、ガイアが何故かさらに私に近づいてくる。しかし、
「待て!俺のゴーグル!」
という大きな声が聞こえ、その隙をついて私はガイアから逃げ出した。
べネットの不運により助かってしまったのだ。
420人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「原神」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宇琉夜ハル(プロフ) - ケモ耳と花言葉でファデュイです (2023年2月15日 16時) (レス) @page22 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - けんとさん» ありがとうございます!璃月終わったらちょっとドラスパ入りますが、その後稲妻に行くので楽しみに待っていて下さい! (2022年8月17日 20時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
けんと - こんにちは、夢主ちゃん可愛いですねぇ私ならセコムになってますよ。性格良いですし雷電将軍とかにも好かれてそう、見るたびワクワクしちゃいます。 (2022年8月17日 17時) (レス) @page46 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございます!これからも頑張って書かせていただきます! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな(プロフ) - 初めまして!こういう作品めっちゃ好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2022年8月10日 10時) (レス) @page36 id: 9150cee976 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翡巫女 | 作成日時:2022年7月17日 16時