13秒の沈黙 ページ30
「……ねぇ、看守遅くない？ A連れてくるって言ってたよね？」
レンガの作り方がわからないことにより一向に進んでいない刑務作業にやる気を削がれてしまったラムザは、気分を変えるために皆に話しかけるが、誰も口を開かない。
「え、ねえ。あるにあどう思う？」
返事がないことに慌てて、あるにあ単体に呼びかけたラムザだったが、あるにあからは「そうだね〜」という形だけの返事しか返ってこなかった。
「ちょ、どうしたお前ら。なんでそんなにやる気ないの？」
「……Aに何かあったのかね」
いよいよラムザが鬱陶しくなったタップは痺れを切らして、話題を広げた。
「どうなんだろ……大丈夫かなAさん」
タップが広げたことにより、アムムも続いて話題に乗っかる。
「いや〜やばくね？ それにさぁ看守Aの事狙ってそうじゃん？ 色々な意味で不安だわ〜……」
ラムザの言葉を聞いてタップはすかさず、
「いやそれラムザさんでしょ」
と、突っ込むがラムザからは無視をされた。
「なあ、どう思う？ あるにあ」
今まで黙っていたあるにあは、急にラムザから話題を振られ少し肩をびくっとさせたが、
「……いやあのジャンクが狙ってるとかないっしょ〜、ラムザさんの方が危険だわ〜」
と言って、いつもと同じようにラムザを弄った。
その様子が少し気になったのか、それともたまたまなのか、タップはため息を一つすると、
「そんなことより、レンガしなきゃでしょ。くだらないこと言ってないでラムザさんも手伝ってよ」
と言って、Aの話題からあるにあを遠ざけるようにあるにあと二人でレンガの作り方について模索し始めた。
話し相手が居なくなって暇になったラムザは、刑務作業せずにぼーっとしているアムムに、
「そういやアムムもAと話してたよな？ どうだった？」
と、またもやAの話題を振る。
アムムは予想外のことをラムザに聞かれて戸惑いながらも、「まぁ……いい子なんじゃない？」と言葉を濁した。
そうだろ、と得意そうなラムザの態度が気に食わなかったアムムは「あれ、ラムザさんこそAさんのこと狙ってるみたいに見えるけど、そこらへんどうなの？」と、爆弾を投げた。
「……そんなわけないだろ」
返事するのに13秒かかったラムザの反応を見て、他の三人は図星であると確信した。
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N(プロフ) - わーーー！！更新ありがとうございます！！セクハラ仕掛けようとするジャンクさんにキュンときました…！ (2019年1月9日 2時) (
レス) id: 9739c37198 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - Nさん» Nさんはジャンクさん推しなのですね……！ もっとジャンクさんと絡ませていきますね！ (2018年12月28日 22時) (レス) id: 51084a1629 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - りえるさん» りえるさんありがとうございます……！ その言葉で更新再開しようと思えました！ 頑張ります！ (2018年12月28日 22時) (レス) id: 51084a1629 (このIDを非表示/違反報告)
N - 初めまして！ジャンクさん推しなのでとっても最高なお話です！！続きが読めますように…！ (2018年12月14日 2時) (レス) id: 9739c37198 (このIDを非表示/違反報告)
りえる - めちゃくちゃ面白いです！一気に読みきってしまいました！続き楽しみにしています！ (2018年8月16日 21時) (レス) id: abbad6b46b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つかさ | 作成日時：2018年5月27日 21時
