検索窓
今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:18,521 hit

3話 ページ6

放課後、廊下を歩くと聞こえてくるピアノの音色

それは昨日とは違う曲。なのに、まるで狙ったかのように俺の記憶を揺さぶってくる

『また明日』とはやはりそういう意味だったのか。俺の足は再び音楽室へと向かう





『…【The heart's tale】』


扉を開けてその曲の名前を口にする。その瞬間、ピアノの音色は止まる


「正解〜」


座ったままくるりとこちらを向くbroooock。ここまでは昨日と同じだが、1つ違うことといえば俺が早々にbroooockの元まで歩み寄ったことだろうか


「やっぱり結構ピアノ好きでしょ?」

『別に弾けるわけでもないし、聴いてたから自然と覚えただけだよ』

「訳すると『心の物語』。いいよね」


自分から質問を投げ掛けてきた割にはすぐに違う話題に飛ぶ。何となくわかってはいたがこいつはとんでもなくマイペースなようだ


「でもでも〜、本当に聴いてただけ?これ結構マイナーな曲だから知ってる人少ないと思うんだけど」

『…何で変に感がいいんだよ』

「あはは、わかんない。けど気になるから」


小さい頃の話だし、堂々と語るような過去でもない。それでもきっとこれは『何かの縁』というやつなんだろう

それを話そうと決めるのに、そう時間はかからなかった

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (65 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
57人がお気に入り
設定タグ:WT , ワイテルズ , 実況者
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

エメグリライ(プロフ) - 綺麗で儚くてそれでも楽しくて面白い、宰さんの作品が好きです。(告白みたいですみません。感想そのまま書いたらこうなりました。) (2021年12月25日 9時) (レス) @page1 id: 2c3be79f3e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:宰(つかさ) | 作成日時:2021年7月25日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。